のほほんのブログ

映画と君と

ルームを観た

昨年の話題作、ルームを観ました。

受験生だったので劇場では観られず。


とても、とてもいい映画でした。

こんなに感覚を刺激する映画はないといっても過言ではないのではないでしょうか。


ジェイコブくん演じるジャックが、感覚を研ぎ澄ましてひとつひとつ丁寧に、少しずつ、自分の世界に色々なものを取り入れていく。それを見ている私達の感覚も刺激される。


テレビの中の人達は本物なの?というジャックを見ていて、ああ、小さい頃こんなこと思ってたなあと思い出したり。


突然見えないものを信じろと言われ、知らない世界に1人で放り込まれたジャック。知らない世界の、知らない人間、自分と同じ人間とすらまだしっかり認識できないものに助けを求める。どれほど心細かったことだろう。


無事に納屋から脱出できても、ジョイの父親は、ジャックを見ようとしなかった。

でも当然だと思った。私もずっと疑問だった。ジャックはジョイの実の子どもであっても、自分を誘拐した犯人との子どもなのだから。ジョイは誘拐されて、本当なら手に入れられたはずの青春とか、たくさんのものを失ったはず。それなのに、どうしてこんなにもジャックを愛せるのだろう。自分のなかの娘は、17歳のままなのだから、ジョイの父親がジャックを見るのが辛いのも当然だ。


ジョイは誘拐されてから止まってしまった時間が動き出し、誘拐されてできた心の傷を癒さなければならなかったけど、それは母親である自分を続けながらやらなければならなかった。

メディアは、ジョイを「どうして子どもだけでも助けようとは思わなかったのか?最善ではなかったのでは?」と追い込んだ。


子どもと大人の時間の流れるスピードは違う。


ジョイが1人になって、自分の傷を癒している間に、ジャックは家族、それから友達と、つながりをもち始めていた。産まれてからずっと納屋に母親と2人でいた彼は、人見知りなど経験することがなかった。そんな彼が、少しずつ本物の人と、つながりをもち始めた。

そのきっかけは、ジョイの母親の再婚相手だったように思う。何にも反応しない、自分と血のつながりもない子に、彼は彼なりにつながろうとした。素敵な人だった。


ラストで、ジョイのジャックが、閉じ込められていた納屋に行くシーンがある。

ジョイにとって、そこは辛い場所だった。でもジャックにとっては、母親と2人で過ごした大切な場所だった。本物の世界を知ってもなお、部屋の中の植木も、イスも、彼の友達だった。

そんなジャックを見てジョイは微笑み、エンドロールとなっている。


あらすじのようになってしまったけど、そのまま、ストレートに素晴らしかった。考察だとかそういうのがありきの作品ではなく。

子どもの純粋さと繊細さに何度も涙してしまいました。当たり前の世界を知らない、繊細で難しい役を演じてくれたジェイコブくんに感謝しかない。

子どもの柔軟性とか、親子愛とか、たくさんの人の愛と優しさが詰まったお話でした。


いつにも増してまとまりのない文章ですみません、私の文章力のなさもありますが、言語化が難しいくらい素晴らしい作品だと思っていただけるとありがたいです。

是非、観てみてください。